『税金で買った本1』は、図書館の日常を描いた漫画。平和でのんびりとした図書館の仕事…と思ったら大間違い!
紛失されたり破損されたり、それでも「税金で買った本」を扱う図書館員は日々、トラブルに立ち向かうのです。
本好き、図書館好きの人におすすめです。
『税金で買った本1』あらすじ
ヤンキー高校生の石平は、久しぶりに訪れた図書館で10年前の本が未返却で、弁償の必要があると告げられる。
キレかけた石平だったが、マッチョの職員白井さんに睨まれ、しぶしぶ本屋へ。子どもの頃に借りた本を読んだ石平は、父親のことを思い出す。
両親が離婚して父親とも疎遠になったが、彼の「知りたい」気持ちに応えてくれたのが父親だった。
もともと勉強が好きで好奇心旺盛だった石平は、破損した本探しをきっかけに図書館でアルバイトをすることに。
しかし、不良仲間は彼の図書館通いをよく思わず、脅しをかけてきて…。
個性派ぞろいの職員
この図書館、とにかく個性的な職員がたくさん出てきます。ヤンキーで読書好きな石平くんや、マッチョ職員の白井さん。
なんだかんだで石平くんや白井さんを手のひらで転がす早瀬丸さんも、一筋縄ではいかない人ばかり。
白井さんが体を鍛えたのは、クレーマーは強い人には歯向かわないから。こういうのを権威バイアスって言うんですが、確かにおじさんたちは男性スタッフには強く言いませんね。
図書館まめ知識
作者のずいのさんは図書館勤務の経験があるそうで、図書館の本に関する豆知識が掲載されています、
- 本はセロテープで補修しちゃだめ!
- マーカーや記入はNG(当たり前なのにやる人がいる)
- 紛失図書の扱いは自治体によって違う
かくいう私も、図書館の本にポストイットを貼ってしまったことがあります。その後、職員さんに「カビの原因になるから絶対やらないでください!」と怒られたことがあります…。
描き下ろし漫画
描き下ろしは、石平くんの中学時代のお話。中学時代の石平くんは両親の離婚や周囲が荒れていた影響で典型的なヤンキーでした。でも中学図書館の司書さんとは仲が良かったんですね。
それが、高校時代に図書館へ行くきっかけになったのかな?
- 『税金で買った本』…久しぶりに訪れた図書館で一悶着。本の弁償について
- 『税金で買った本2』…なんだかんだで図書館でバイトを始める主人公
- 『税金で買った本3』…弁償と延滞を繰り返すブラックリスト利用者
- 『税金で買った本4』…選書会議と本を独占する困った人、お泊り会のお話も
- 『税金で買った本5』…トラブルメーカー登場!図書館の仕事を混乱に陥れる!
- 『税金で買った本6』…本のラベリングと移動図書館、そして迷惑利用者のブラックリスト
- 『税金で買った本7』…秋の蔵書点検。図書館は休みでも、職員たちは休めない…!
- 『税金で買った本8』…予約が殺到する芥川賞・直木賞受賞本の予約について
- 『税金で買った本9』…朝の新聞争奪戦から、閉館間際の迷惑客、またしても揉める選書会議
- 『税金で買った本10』…本の除籍と再利用について。借りられない本を逆手にアピール
- 『税金で買った本11』…読書感想文のマークはなぜ牧羊神なのか?石平くんの過去も判明
- 『税金で買った本12』…読書感想文マークの後日譚と図書館のいろいろな業務
- 『税金で買った本13』…ビブリオバトルで好きな本をプレゼンする高校生たち
- 『税金で買った本14』…厄介な館長補佐が無理難題!どうする非正規職員たち!
- 『税金で買った本15』…新人職員がやってきたり、子供向けの図書館ツアーでトラブルが続出したり
- 『税金で買った本16』…図書館にタヌキが侵入したり、SNSでバズったり、バズらなかったり


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