美大生たちの青春と恋愛を描いた名作漫画『ハチミツとクローバー』
物語は完結したのですが、その後描かれた外伝2編はすっと単行本化されず、その存在は長く私の思い出の中にしまわれたままでした。
今回、電子書籍で販売の情報を聞き、さっそく購入!
『ハチミツとクローバー』登場人物たちのその後
あゝ、懐かしのハチクロ。青春スーツ、恋の甘酸っぱさと制作の楽しさ厳しさ。
あゆの浜田山商店街の賑やかさ、藤原デザイン事務所の個性豊かなメンバーたち…。久々に彼らを見て、懐かしい友人にあったような、そんな気分になりました。
私が本を閉じてから(3月のライオンを読んでいる間)も、ハチクロの登場人物たちは日々を過ごしていたのだなあ。ちょっと成長したり、してなかったり。
やさしい風
ハチクロのもうひとりのヒロイン、あゆの実家がある浜田山商店街。
商店街の男たちはみんなあゆのことが好きなのですが、あゆはそれに気づかず、野宮という彼氏(?)が来たことで、男たちは屍累々…。
そんな中、商店街青年のリーダーでパン屋の一平さんがお見合いをすることに。
お相手は別の商店街のケーキ屋の娘さん。紆余曲折はあったものの、めでたく結婚式を迎えた当日。あゆと商店街の人々が考えたお祝いは…。

あゆはほんとうに愛されてるなあ。真山の愛を得ることはできなかったけれど、この子は本当に愛される、それだけのことを人に与えることのできる子なんだよね。
真山はほんと罪なやつだよ…
私が本編で切なかったのは、あゆの焼いた皿を理花さんが気に入ってしまうところです。
理花←真山←あゆの関係を知る藤原デザインの面々がアワアワ中、あゆは恋する真山の(妄信的に)愛する人と対峙することになっちゃって。
事情を知らない理花さんは、あゆの作品と人柄を気に入ってしまって…
これは切ないよなあ…と、おばちゃんも青春スーツを着ていた自分を思わず思い出して、胸がしめつけられたものです。
君は僕のたからもの

あゆと野宮さんのお話。野宮さんはあゆのどこが好きか尋ねられると「恥ずかしい青春スーツをきた真山でもまるごと愛しているところ」と答える。
野宮さんは大人なので、いろいろ我慢したり受け流したりすることに慣れている中で、あゆの全力で人を愛する(そしてなんでも顔に出ちゃう)ところが好きなんだろうね。
何気ない会話の中で野宮さんから自分の実家で登り窯を作らないか、と誘われたあゆ。
実はよくよく聞くとそれ、プロポーズなんですよ…。
まだ真山のことを完全に振り切れるわけじゃなかろうが、この頃のハチクロメンバーはそれぞれの道を歩もうとしていたのですね。
懐かしいハチクロメンバーたちのその後の姿が見れてよかった。
『3月のライオン』14巻
そしてさらに!『3月のライオン』14巻を読んでいたら、ハチクロメンバーたちのその後のその後が…!!
零くんも参加している職団戦に真山と花本先生、野宮などが登場。対局の合間のトークによると、どうも野宮さん結婚しているらしい。で、そのヨメというは…
ヨメが実家で登り窯って…!ヨメって…!!そしてそこに、はぐちゃんと理花さんが入り浸っているって…ああ嬉しい。
そして男子ズがそれぞれのヨメ語りをしているのも嬉しい。
まあ、真山は相変わらずのようですね…。真山が言うには「理花さんはオレの彼女」らしい。
しかし自分で「彼女」とか言っちゃうところが、外堀から固めようとしている気がます。
そんな風だから、まだまだ理花さんの心の内堀には入り込めないのでは…?と私は考えるのですが。
それにしても『ハチミツとクローバー』本編で花本先生と真山が将棋にハマって対局用の時計までネットで購入していました。
そして、それがここでリンクしてくるんですね。すげえなおい…。
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