『軍人婿さんと大根嫁さん7』。海に行くことになった誉さんと花ちゃん。そこへ居合わせた部下の湯浅と芸姑の幾松は…。
『軍人婿さんと大根嫁さん 7』あらすじ
海を見たことがない花ちゃんは初めての海に大はしゃぎ。ハマグリを食べたり、併設の遊園地で巨大滑り台を滑ったり。そんな花ちゃんの姿を嬉しそうに見つめる誉さん。
しかし、そんな二人の後をつける者が。デェト先が被った部下の湯浅と芸姑の幾松さん。出るに出られずしばらく二人を観察することに。
そこで語られた誉さんと湯浅の過去は凄惨な戦場での話だった。
そして、花ちゃんは誉さんの過去を受け止める決意を固めて…。
昭和レトロな行楽地
昔の行楽地は、海水浴の他に演芸場や植物園、遊園地なんかが併設された一大アミューズメント施設だったんです。
宝塚歌劇も、もともとリゾート施設の催しでしたし。
二人が遊びにいった行楽地の鳥瞰図や当時のチラシなんかも再現されていて、昭和レトロ好きの私には大好物の描写でした。
大根嫁さんの決意
軍人としての誉さんのことを、ほとんど知らない花ちゃん。(同僚の三角中尉くらい)どうやら過去にいろいろと辛い目にあったらしい。
イケメンで優しくて、自分にはもったいないくらいの誉さん。そんなの力になりたい。そんな風におもったのか、誉さんの過去を聞く決意を固めます。
いや、花ちゃんはそこにいるだけで誉さんの癒やしなんだけどね。
花ちゃんの純粋さは『スキップとローファー』のみつみちゃんのように、三角夫妻や、湯浅、幾松にも知らず知らずいい影響を与えているし。
一方、誉さんはというと…。
軍人婿さんの嫉妬
花ちゃんは「誉さんは自分なんかにはもったいない」と思っていますが、実は誉さんの方が花ちゃんに依存しているんですよね。
山から様子見に来たおとうにも嫉妬するくらいで。これまでにも誉さんは親友の戦死、凄惨な戦場での体験、そして家族から疎まれてきた幼少期。
そんなものを大事な花ちゃんに話すわけにいかなかったのです。花ちゃんが笑ったり楽しげにする姿が彼にとっての救いだから。
でも、花ちゃんが「話してほしい」と言ったあと、誉さんはどんな話をするんでしょうか。
誉さん、いちいち嫉妬してたら、子どもができたら子どもにも嫉妬しそうですねえ。花ちゃんも里帰りせずに出産しそうだから、そのあたりがちょっと心配。
花ちゃんを気に入ってるお狐さまたち、力を貸してあげて…。
おまけまんが
夏の暑い時期、氷売りから氷を買った花ちゃん。誉さんにも食べさせたくて大事にとっておくものの、徐々に氷は溶けてしまて…。
昭和初期、氷は氷売りから購入するものでした。当時の冷蔵庫は上の段に氷を入れて冷やしていたんです。誉さん、こんなに花ちゃんが喜んでいるし、氷冷蔵庫買ってあげてください。
氷冷蔵庫はこちらの漫画『うちのちいさな女中さん』に詳しく描かれています。
そして、田中家を見守るようせいさんも健在。こちらも涼しさを求めて四苦八苦しています。
- 『軍人婿さんと大根嫁さん』…大根を洗っていた花ちゃんに、軍人の婿さんがやってきた
- 『軍人婿さんと大根嫁さん2』…軍に戻った誉さんと花ちゃんの離れ離れな生活
- 『軍人婿さんと大根嫁さん3』…花ちゃん街の軍旗祭に行く。村の冬祭りなど
- 『軍人婿さんと大根嫁さん4』…休暇が終わり離れ離れの寂しさと家族の優しさ
- 『軍人婿さんと大根嫁さん5』…夫婦水入らずの街の暮らしが始まった
- 『軍人婿さんと大根嫁さん6』…三角家にお泊りにいく花ちゃんの話と三角家の夫婦事情
- 『軍人婿さんと大根嫁さん7』…海や遊園地を楽しむ二人。ぐうぜん居合わせた部下たちは気が気ではなく…
- 『本編 窓拭きお兄さんが告られておじさん達が奮闘するマンガ』…若者の恋を応援する社員たち


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