昭和初期の日本。翻訳家の令子先生と14歳の女中ハナちゃんとの日常を綴った『うちの小さな女中さん3』。
今回は、ご近所さんと仲良くなったり、ライバル(?)が登場したりと、令子先生以外の人間関係についても描かれます。
昭和初期・夏の台所事情
今のように冷蔵庫のない昭和初期は、衛生面で気をつけることがたくさん…!令子先生のお宅はセレブなので氷で冷やす冷蔵庫がありますが、ほとんどの家にはありません。
そのため、いろいろと夏対策をする必要があったのです。ハナちゃんは前のお屋敷で女中の先輩たちから教わった知恵を実践しています。
昭和初期の夏の夏の台所管理
- アリよけに砂糖つぼの下に水を入れた皿を置く
- 食器棚はカビ予防に毎日うちわで仰ぐ
そんな暮らしの知恵を教えてくれた、先輩女中のフヨさんとタカさんたちを懐かしく思い出すハナちゃんでした。
ハナちゃんは、令子先生のもとで働くようになっても、二人へ便りを出したり、お中元の贈り物を贈ったりしています。
身寄りのないハナちゃんにとって、ふたりは姉のようなものなのでしょうね。
しかし、タカさんが好きな犬の置き物を贈ったのですが、いまいち犬とは伝わらなかったようです…。
昭和のお中元事情と人間関係
今回、令子先生とハナちゃんがデパートへお中元を買いにでかけます。
今は簡略化の傾向にありますが、昔は親戚や仕事関係にはそれぞれお中元を送らねばならず、これが一苦労。
それでも、たくさんの商品を見て回るのは読んでいる方も楽しくなります。魔法瓶やハムの缶詰などは当時からあったんですね。
それに怪しげな幸運を呼ぶ「ハッピーリング」なるものも…。
こうしたおまじないグッズは当時からあったようで、雑誌『少女の友』にも広告がでていました。
また、今回はハナちゃんがご近所の奥様方とお付き合いを始める様子が描かれます。
夏の寝苦しさを感じる令子先生に少しでも快適に過ごしてもらおうと、ご近所の奥様が着ていた「簡易服」を教わります。
この簡易服、別名アッパッパともいい、『この世界の片隅に』でもすずさんが着ていました。
女中さんは買い物や用事などでご近所づきあいをすることも多く、ご近所さんたちも、生真面目なハナちゃんを放っておけないのでしょう。その後もいろいろと面倒をみてくれています。
しかし、令子先生を「お姉さま」と慕う女学生が登場し、今後はなにか波乱が起きそうです…。
- 『うちのちいさな女中さん』…14歳の女中さんがやってくる
- 『うちのちいさな女中さん2』…クリームソーダに衝撃を受ける
- 『うちのちいさな女中さん3』…氷を入れる冷蔵庫と昭和初期のお中元
- 『うちのちいさな女中さん4』…蚊取り線香を焚いたり、海水浴に行ったり
- 『うちのちいさな女中さん5』…ハナちゃん、初めてのお子様ランチ
- 『うちのちいさな女中さん6』…パンケーキを作ったり、お友達の家に行ったり

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