『うちのちいさな女中さん4』長田佳奈

女中さん お仕事

昭和初期、翻訳家の令子さんと14歳の真面目な女中・ハナちゃんの日常を描いた『うちのちいさな女中さん』。

蚊取り線香を焚いたり、海水浴に行ったりと、戦前の夏の過ごし方は現代の私たちとそんなに変わりません。

むしろ、今のようにネットもテレビもないからこそ、毎日が充実しているように思えます。

ラジオ講座

令子さんは義姉から「女中にも教養をつけさるべき」と説き伏せられ、ハナちゃんになにか学ばせようとするものの、仕事一筋のハナちゃんからは断られてします。

それなら…と、家にあったラジオで講座を提案します。これなら仕事が終わった後に聞くだけだからと。

当時のラジオでは女性たちが家事の合間に学べるように、教養番組もあったそうです。

そして、ハナちゃんが始めたのはなんと、水泳講座!果たして、ラジオで水泳が上達するの…?

昭和初期の海水浴

令子さんに憧れる女学生の萬里は、懸賞であたった券で令子さんを海水浴に誘うものの、「ハナちゃんも一緒に」と言われてしまいます。

「(ハナちゃんに)水泳を教えれば、おねえさまに良いところを見せられる…!」と考えた萬里ちゃん。

ハナちゃんに熱心に教えるものの、なかなか上達することができません。それでも生真面目にがんばるハナちゃんが可愛らしいです。

当時はパラソル型の屋根がついた海水浴専用列車が運行され、今より特別なレジャーだったようです。

ハナちゃんの読み書き

ハナちゃんは小さい頃から働いていて、ろくに学校にも行けませんでしたが、読み書きがきちんとできるのを令子さんは不思議に思います。

実は、そのきっかけが令子さんが以前に書いた童話集でした。

本を読みたい一心で女中仲間のフヨさんに習っていたのです。ハナちゃんが令子のお家に来るきっかけとなったのもこの童話でした。

しかし、令子さんは今は童話を書いていないようです。

ご主人が亡くなったことがきっかけなのでしょうか。
そして、いつか、ハナちゃんが童話集を持っていることが令子さんに伝わることがあるのでしょうか…?

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