『書店員 波山個間子2』はブックアドバイザーの波山さんが色々な本を紹介する漫画。
書店のゆかいなスタッフたちも加わり、ますます面白くなっていきます。
青ひげブックスのゆかいな書店員たち
波山さんが務める青ひげブックスには、波山さんの他にも個性的な書店員さんが多く、彼らの紹介する本の解説も面白いのです。
ビジネス書担当の三重木さん
「四角いものがすき」という理由で本屋に再就職した元システムエンジニア。
けれど愛読書は丸みを帯びた女性像を描く棟方志功の随筆だったり、特技は空中回転という、波山さんに劣らない変人です。(でも態度は紳士)
舞台女優の茂知月さん
彼女は面接の際に「できる女」演技で店長をだまくらかしたり、本の感想が下世話だったり(でも的を得ている)解説だけ読もうとしたりと、かなり個性的。
店長と波山さん
でも、そんな彼らに輪をかけて個性的なのが波山さんと店長だったりします。
「本は読まないけれど、売るのは大好き」と公言してはばからない店長や、家を本で埋め尽くす本オタクの波山さん。そんなゆかいな人々が働く青ひげブックストア、訪れてみたいです。
アルバイト、時岡くんの視点
そんな青ひげブックスで唯一(?)の常識人である時岡くん。本に関して優れたスキルを持つ波山さんにちょっと興味をもっているようです。
波山さんに選んでもらった『西の魔女が死んだ』をきっかけに、いろいろな本を読み始めた時岡くん。本を通じて「幸せとはなにか」と考えます。
ちなみに波山さんの幸福は「健康とお金」。
この答え、シンプルだけど的を得ていて「それぞれの人にあった幸福のベースとなるものが健康とお金」だと。うん、たしかにそう。
そうやって完結に答えられるのも波山さんが常に本からインプットをしているからなんでしょうね。
そしてもうひとつ、「本を読むことと売ること」だそうです。
本を持って、街に出よう
波山さんの休日の過ごし方は意外とアウトドアだったりします。
お気に入りの飲み物とお菓子、そして本をバックにつめて、外にでかけます。街の公園にでかけるとそこでやるのはもちろん読書。
今回は本邦初の古書ミステリと言われる『せどり男爵数奇譚』を読んでいます。
私も読みましたがこの本、昼間の公園で読むにはちょっとエグい話も出てくるのですが、まあそこは波山さん、本が読めれば場所はどこでもいいようです。
でも、こんな風に外で読書をするのも楽しそうです。やってみたいな。
『せどり男爵数奇譚』は同じく書店が舞台の『ビブリア古書堂の事件手帖』にも登場します。
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