『クロエマ3』海野つなみ

『クロエマ3』では、パクリ炎上の被害者や、家のリフォーム問題を抱えた人々がクロエの占いに訪れる。一応の解決には導くものの、人の闇は一筋縄ではいかない。

そしてついに、エマを狙う人物にエマの手がかりが見つかってしまい…。

著:海野つなみ

¥792 （2025/11/10 17:35時点 | Amazon調べ）

ポチップ

『クロエマ3』あらすじ

エマのバイト先の純喫茶（オーナーはクロエ）に、問題を抱えた女性がやってくる。ヒョウ柄の靴下に息子は女の子になる、そして違法。

パワーワードに興味を持ったクロエは、エマに占いの店を勧めるようにいい渡す。後日、その客がやってくる。話を聞くと、どうやら家のリフォームで揉めているらしい…。

またある日、占いの店に男女二人がやってくる。実家の事業が立ち行かなくなった男性とその友人。それにはパクリ疑惑で炎上騒ぎを起こしていたイラストレーター・ニワタケの影響があった。

クロエの占いで男性は故郷で新しい道をみつけるが、このパクリ問題が意外な場所で尾を引くことに。

そして、エマの身に危険が。クロエの代理で出た結婚式で偶然出会った男が、エマを探す占い師・寧山新月で…。

パクリや改変に関する騒動は実際にも問題になっていますね。

『クロエマ』では、加害者側が元被害者だったり、弁明をしようとしてさらに事態を悪化させたりして、収拾がつかなくなっています。

自分の言動が思わぬ方向から自分に返ってきてしまう。そういうことってありますよね。まさに因果は巡る。

そしてこちらも因果の話。

エマには不思議な力があるようで（本人は無自覚）、今回も寧山新月の部下のメガネの場所を突き止めています。そのメガネがきっかけで寧山に行方を探られることに。

寧山はその力を欲しがっていて、エマに危険が…。クロエの占いでも「最も恐れているものがやったくる」でしたし。

エマの今後がどうなるのか心配です。

お話はヘビーですが、純喫茶の店長シモンくんが作るパフェがとても美味しそう。作品に甘みを与えてくれたり、推理のヒントを与えてくれたりします。