『お見合い探偵 帷子ノ辻 椥』は、海野つなみさんの読み切り短編漫画。しかし、読み切りとは思えないほど設定が作り込んで合って面白い!ぜひ読んでみてほしいです。
名家のお嬢様である帷子ノ辻 椥(かたびらのつじ なぎ)がお見合い先の家の問題を(勝手に)解決していくストーリーです。
読み切りなのがもったいない!
『お見合い探偵 帷子ノ辻 椥』
旧宮家の血筋である帷子ノ辻 椥(かたびらのつじ なぎ)は、百々(どど)製薬の御曹司・西大路粟生(にしおおじ あお)とお見合いをする。
ところが椥は「西大路の御宅が見たい」とお見合い先の御宅を訪問することに。
しかし、西大路家には腹違いの兄・園生がおり、人間関係が複雑に絡みあっているだけでなく、屋敷には幽霊も出るらしい。
所用で席を外した椥はそこで会った幽霊からの伝言として、兄の園生に家を継がせて粟生は恋人と結婚するようにと伝えるのだが…。
連載で読みたい、お見合い探偵
お見合い探偵の椥は、おっとりしたお嬢様だけれど、鋭い洞察力をもっていて、人の会話や状況から問題を解決していきます。
実は、彼女にはもう一つの「顔」があり、それを周囲に隠しているのですが、それが今回の謎を解くきっかけになっていくのです。そして、彼女が本当に好きな人が誰なのかも匂わせています。
一見、荒唐無稽な設定のようにみえますが「幽霊」の正体は現代に起こりうる現象でしたし、隅々にまで細かい設定が行き届いているのでとにかく面白い。
せっかくここまで面白い設定を作り込んでいるのだから、「お見合い探偵」をぜひ連載化していただきたいです。
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