ふだんの漫画感想では、シリーズ物を書く時は刊行順に投稿するのを自分のルールにしていました。
でも、『スキップとローファー10 能登半島地震応援版』だけは、今、どうしても書いておきたかったんです。
『スキップとローファー』とは
『スキップとローファー』は、石川県の田舎町から「官僚になる!」という夢をも上京してきた女子高生・みつみちゃんと、友人たちの青春ハートフル・コメディです。
2023年にはアニメ化もされています。(アニメもとてもいいのでぜひ!)
女子高生・みつみちゃんは天然で好奇心旺盛、行動的で、そんなみつみちゃんの行動が周りを巻き込んでハッピーにしていくのです。
そんなみつみちゃんの故郷のモデルは石川県珠洲。能登半島地震で大きな被害を受けた地域です。そして、作者の高松美咲さんの祖父母が住む街でした。
9巻と10巻では、みつみちゃんが仲の良い友だちと故郷で夏休みを過ごす様子が描かれています。
能登半島地震支援の10巻
地震発生後、作者の高松美咲さんは地震発生当初、こんなコメントを書いています。不安な思いをしている方の心を和らげるような文章に、私自身も救われました。
でも、みつみちゃんの故郷のモデルとなった街も地震の被害をうけていたのです。
その後、応援としてアニメが再放送され、2024年3月には『スキップとローファー10 能登半島地震応援版』が発売されました。
能登半島地震応援版には、みつみちゃんや志摩くん、石川県珠洲市の風景が描かれたポストカードが入っています。
私は発売後、すぐに購入したのですが紙の本はすぐに売り切れ状態でした。現在は電子書籍版でしたら購入できるようです。(応援版は2024年5月までの売上が寄付の対象になります)
10巻はみつみちゃんや仲間たち、故郷の友人や家族でご飯を食べたり、花火をしたり、楽しい夏を過ごす様子が描かれていました。
みんな元気で「普通に」遊んだり、食卓を囲んだりする姿が眩しくて。読んでいるこちらも嬉しくなる物語でした。
そして、最後にあとがきを読んで驚きました。ここでは詳細は書きません。とにかくこの記事を読んでください。
『スキップとローファー』に救われたから
コロナ禍の時、かなりメンタルをやられていました。漫画や小説、動画などのコンテンツもコロナを取り込んだものばかり。
それらを読んでしまい、またメンタルをやられる日々を繰り返していました。そんな中、私の救いだったもののひとつが『スキップとローファー』だったのです。
みつみちゃんや仲間たちが「普通に」笑ったり泣いたり落ち込んだりする。そんな日々を読むだけで心が癒やされていきました。
だから、みつみちゃん達のような普通の日々を、地震の被害にあわれた方が早く取り戻せますように願ってやみません。
そして漫画を読むたび、自分に今、できることをやっていかなきゃなと思うのです。
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