『スキップとローファー5』高松美咲

『スキップとローファー5』は冬休み直前。みつみちゃんも志摩君への思いを自覚し始める。一方まこっちゃんにも恋の予感が…。

著:高松美咲

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『スキップとローファー5』あらすじ

気になっている文芸部の先輩と偶然ふたりで出かけることになった誠。それを聞いて喜んだ結月はヘアメイクを伝授して送り出す。

みつみちゃんも志摩君への思いが「恋」じゃないかとようやく気づき始める。志摩君は志摩君で、恋じゃないけれど、みつみちゃんのことは特別に思っているようで、その伝え方に迷っている。

そんな思いを含みつつも冬休みに入りみつみちゃんは里帰り。東京に残った「おば」のナオちゃんは、過去のつらい出来事を、みつみちゃんに救われたことを思い出す。

クールで動じないまこっちゃんですが、おしゃれをがんばる姿が可愛い。しかし、お出かけは楽しかったけれど、先輩の何気ない一言で身の丈に合わない自分に落ち込んでしまうんです。

そんなこっちゃんの気持ちをすぐに察して、結月がやってきます。なんにも言わずに美味しいものを一緒に食べる。こんな友だち関係、最高だな。

でもでも、本当は先輩、おしゃれしたまこっちゃんの姿を「かわいい」って思ってるんですよ…！ああ、もうじれったいなあ、青春て！

ナオちゃんはトランスジェンダーで、田舎では差別を受けたり、息苦しさを感じたりしていました。でも、みつみちゃんと関わったことで救われていたんですね。

みつみちゃんは外見や体裁じゃなくて、相手のことをきちんと見て接しているんです。小さい頃から変わらず、そうやって（本人の知らないところで）相手の気持ちをほぐしてきたのでしょうね。