『しあわせは食べて寝て待て 5』で私が感じたテーマは贅沢貧乏です。
移住を諦めたさとこは、同じ団地に住む節約名人・ウズラさんの暮らしに自分の理想を見出します。
『しあわせは食べて寝て待て 5』あらすじ
鈴さんの説得や体調面から移住を諦めたさとこ。しばらくは薬膳や料理もサボっている。
心配した編集の青葉さんは、節約名人のウズラさんとの打ち合わせにさとこを同行させる。
定年後、お金をかけずに豊かな暮らしを実践しているウズラさん。しかし、アンチコメントのせいで取材には消極的だったが、さとこと話をするうちにいい雰囲気になり取材も快諾。
さとこはウズラさんから教わった方法で野菜を干したり、薬膳料理を再開したりと、生活にハリがでてくるのだった。
贅沢貧乏な暮らし
『しあわせは食べて寝て待て 5』を読んで、私は森茉莉のエッセイ『貧乏サヴァラン』を思い出しました。
たとえ貧乏でも、自分のセンスを徹底させて暮らす女性の生き方は、この漫画にも共通するものを感じます。(森茉莉のように辛辣ではないけれど)
ウズラさんもさとこも、世間の風潮に流されずに自分の暮らしを楽しもうとしているのがすてき。
人生にこうして気ままに過ごす時間があってもいいじゃないね
それに、お金のために働きすぎて体を壊して、治療のためにお金をつかうのなんて本末転倒ですしね。
自分のペースで生きることこそ「贅沢貧乏」なのかも。
譲渡リースバック
そして、大家の鈴さんが言っていた「家賃が部屋の値段に達したらさとこに譲る」約束も、司のお陰で取り付けることに成功。(鈴さんはすっかり忘れていたらしい)
本来、リースバックは自宅を売却して賃貸として住むことですが、この場合は家賃の総額が購入資金に当たるんですね。
これでさとこも少し生活の余裕が出るといいのですが。
しあわせは食べて寝て待て
- しあわせは食べて寝て待て…持病を持つ主人公・さとこが薬膳に出会う
- しあわせは食べて寝て待て2…団地のコミュニティと個性的な人々
- しあわせは食べて寝て待て3…モヤモヤした心に薬膳を
- しあわせは食べて寝て待て4…心と身体に合わせた住まい選び
- しあわせは食べて寝て待て5…贅沢貧乏で心地よい暮らしを
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