『煙と蜜 第六集』長蔵 ヒロコ

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煙と蜜 第六集』は陸海軍の柔道対決。文治さまの弟、勝治くんも活躍します。そして、姫子をさらった鉄(くろがね)への文治さまの報復が始まります。

著:長蔵 ヒロコ
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『煙と蜜 第六集』あらすじ

文治さまの弟、勝治が所属する海軍との試合が決まり、文治さまは因縁の鉄(くろがね)を選出。試合のために鍛えるという名目でフルボッコに。

しかし、柔術の経験がある鉄(くろがね)は、文治さまに応戦。このまま互角の勝負になるかと思いきや…。

文治さまの報復

婦女子の貞操(処女性)が重んじられてた大正時代。合意でも強姦でも、処女性を失った女性の末路は悲惨なものでした。

それなのに大事に育てられる女性ほど、性に関しては無知なままなのです。

姫子も例外ではなく、前回、鉄(くろがね)に組み敷かれることの意味がわかっていませんでした。

文治さまは姫子に恐怖を与えないよう、客観的にその行動の意味を伝えます。

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そして、大事な姫子ちゃんに怖い思いをさせた鉄(くろがね)に対し、周到な報復計画をたてています。

柔道対決と姫子の決意

文治さまの末弟、勝治くんはお兄ちゃん子です。文治さまが練習で鉄(くろがね)に怪我を負わされたと聞くや、即鉄拳!

勝治くん、文治さまのことになると頭に血が上るようです。そんな勝治くんと鉄(くろがね)との試合は一進一退。

その時、「鉄(くろがね)さん、頑張って!」という姫子の声援が…。

姫子はすべてわかった上で、今、頑張っている鉄(くろがね)を応援するのです。

そんな姫子の決意を知った文治さま。二人の仲はますます深まっていきます。こうなると鉄(くろがね)軍曹はいい面の皮ですね。

ともかくこれで、姫子ちゃんに手出しはしなくなるでしょう。よかったよかった。

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