『煙と蜜 第三集』では観光、レトロなカフェーでのお食事など。大正時代の都市・名古屋の様子と姫子と文治様の洋装デートが描かれます。
婚約の理由
そもそもなぜ、年の離れた姫子と文治様の婚約が成立したのか。今回その理由が明かされます。姫子の祖父である御隠居様が二人の婚約を決めたそうです。
そして文治様の家はなんと男爵家。ただ当時の男爵は貴族や武士ではなく、戦争の功績などで後から与えられるものも多く、経済的には苦しいようです。
一方の花塚家は御隠居様が一代で築き上げた成金。家同士の利害で成立した婚約ですが、御隠居様は年の離れた二人の婚約に対して済まない気持ちもあるようです。
姫子のお友達
帝都・東京から引っ越してきた姫子にも友だちができます。おおらかな野乃目と姫子にライバル意識を燃やす鬼頭リン。
二人が花塚家に遊びに来るのですが、大きな家と美人な女中たち、そして婚約者の文治様を紹介され、すっかり毒気を抜かれるリンなのでした。
当時は今以上に東京への憧れが強かったので、リンちゃんも羨ましさと妬ましさでついツンツンしちゃったのでしょうね。
名古屋デート
文治様から名古屋観光に誘われ着物に悩んで決められない姫子。そこで思い切って洋装のワンピースでお出かけします。
カフェーでいただく洋食、ウィンドウショッピング、文治様と二人(ねえやも二人おりますが)のおでかけに喜ぶ姫子でしたが、どこへ行っても親子連れと間違われてしまいます。
ライバル登場
『煙と蜜』では文治様の率いる陸軍部隊の話も描かれますが、今回は文治様によからぬ噂を流す敵役が現れます。
鉄(くろがね)軍曹は軍人らしからぬ素行不良で、女郎屋に出入りしたり、よからぬ輩とも繋がりがありそうな人物。第二集での天道少尉もそうでしたが、上官に楯突く部下もいたんですねえ。
しかし、文治様も負けていません。情報を駆使して鉄(くろがね)やり込めます。
「相手を脅すときは、脅される覚悟をするものだ」
文治様かっこいいですねえ。そりゃ姫子ちゃんも好きになりますよね。
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