『みゃーこ湯のトタンくん』は猫の世界の銭湯が舞台のお話。読むとほっこりします。猫好き、銭湯好きの方におすすめ。
『みゃーこ湯のトタンくん』あらすじ
大きな湖の近くにある『みゃーこ湯』。ある日、猫の世界に紛れ込んだニンゲンのハラくんは、みゃーこ湯の大将に助けられた。
なりゆきでそのまま『みゃーこ湯』の住み込み従業員になる。
銭湯の仕事は大変だけど、やりがいもある。ボケとツッコミのような大将とのコンビも客に好評だ。
近所の夏祭りに参加したり、マルシェを開催したり、毎日あわただしく過ぎてゆく中でハラくんは、何か忘れていることがある気がする。
ある日、占い師に「忘れていることを思い出さないといけない」と言われ…。
銭湯のしごと
この漫画、滋賀県にある実際の銭湯に取材をしているので、リアルに描かれています。
銭湯の薪くべや浄水システム、煙突掃除まで、銭湯のしごとは多種多様なんですね。
廃材を利用する時は釘を磁石で分別したり、薪くべは30分に一回やらないといけないし、もちろん掃除も毎日なので作業は大変です。
猫と銭湯
アラウンド90の老猫ジンさん、中学生のまめちゃん、進路に悩む大学生のアランくんなど個性豊かな猫たちが銭湯を訪れます。
みんななぜか、ハラくんが人間であっても気にしません。
また、猫の世界の銭湯なので、脱衣所にはブラシや爪とぎが置かれているし、トイレには猫砂完備。猫たちは思い思いにサウナに入ったり、電気風呂に入ったり、銭湯を楽しんでいます。
銭湯に入ったことのなかった中学生のまめちゃんが、隣のおばちゃんにシャワーをかけて注意されるのですが、思えば銭湯はこうした社会のルールを覚える場所でもあったんですよね。
もしも猫が利用する銭湯があったら、こんな感じなのだろうな。行ってみたいなあ。
お湯は毛だらけだろうけれど…。
スケラッコさんは他にも、ちょっと不思議な日常を描いた漫画が面白いのです。『盆の国』では、お盆の一日が繰り返す世界のお話。
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