昭和初期、14歳の女中さんと女主人・令子先生の日常を描いた『うちのちいさな女中さん2』。
今回は銀座へおでかけしたり、洋食をつくったりと、昭和初期の文化や風俗が丁寧に描かれます。
洋食はじめ
洋食になじみのなかったハナちゃん。本のレシピを参考に令子先生とライスカレーづくりに挑戦します。
このレシピは現代のカレーとほとんど同じですが、出汁を入れたり、メリケン粉(小麦粉)でとろみをつけるのが「昭和のカレー」風ですね。
いつもは無表情のハナちゃんですが、はじめてのカレーに目をキラキラにして食べている姿がかわいいです。
しかし、当時の洋食は奇想天外なレシピも多く、「干物のポテト詰め」「カステラゼリー」など今見るとヘンテコな組み合わせの料理も…。
漫画に出てきたキテレツレシピは『温故知新で食べてみた』で詳しく紹介されています。
ハナの休日
お休みをもらうことになったハナちゃんですが、「休日とは何をすべきなのでしょう…」と困惑気味。そこで令子先生はハナちゃんを連れて銀座へ。
映画にクリームソーダ、新しい体験に衝撃を受けるハナちゃんの表情がすごい。炭酸と甘味を初めて味わう人って、こんなに衝撃的なんだな…。
昭和初期、洋服に身を包んだおしゃれな女子(モガ)たちが銀座の街をぶらぶらすることを「銀ブラ」といいました。
令子先生も過去に銀ブラを楽しんでいたらしいのですが、そこには亡き夫との思い出があるらしく…。
台所事変
梅雨時にうっかり魚を腐らせてしまい、落ち込むハナちゃん。
そこで令子先生は冷蔵庫用の氷を準備します。ついでに、氷を使ってアイスクリームを作ることに。
当時のアイスクリーム製造機は材料(牛乳、卵、砂糖など)を入れてひたすらハンドルを回すというもの。
手間はかかるけれど、手作りのアイス、美味しそうです。
青嵐
令子先生の家に突然の訪問者が。どうやら独り身の令子先生を心配してお見合いの話を持ってきました。
「おねえさん」と呼ばれるこの人は、どうやら亡くなった夫の姉らしいのです。
女のやもめ暮らしに説教に来る親戚、というのは古今東西変いるんですね。
森薫さんのメイド漫画『シャーリー』では、その親戚の言い分に怒ったシャーリーが、思わず口をはさむ…という話でした。
でも、ハナちゃんと令子先生の楽しそうな暮らしをみた「おねえさん」は安心して帰っていきます。
夏支度
昔の家では夏になるとふすまを風通しの良い簀戸に変えたり、網代を弾いて夏仕様に模様替えをします。
冷房のない時代でしたから、建具を季節ごとに入れ替えて、夏を過ごしていたんですね。
また、当時の家にはほとんどお風呂がなかったので、ひと汗かいたふたりは銭湯へ行きます。
ちなみに当時は髪を洗うのは月に2~3回だったそうです。
戦後、昭和30年代の雑誌でも「週に1~2回は洗髪しましょう」と書いてあり、毎日シャンプーするようになったのは内風呂とシャンプーが普及した昭和40年代くらいからなんですって。
- 『うちのちいさな女中さん』…14歳の女中さんがやってくる
- 『うちのちいさな女中さん2』…クリームソーダに衝撃を受ける
- 『うちのちいさな女中さん3』…氷を入れる冷蔵庫と昭和初期のお中元
- 『うちのちいさな女中さん4』…蚊取り線香を焚いたり、海水浴に行ったり
- 『うちのちいさな女中さん5』…ハナちゃん、初めてのお子様ランチ
- 『うちのちいさな女中さん6』…パンケーキを作ったり、お友達の家に行ったり

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