『うちのちいさな女中さん1』長田佳奈

女中さん お仕事

昭和初期、14歳の女中さんと、女性作家の日常を描いた『うちのちいさな女中さん』。

森薫さんの英国メイド『シャーリー』の日本版といった感じ。時代的には『軍人婿さんと大根嫁さん』と同じくらいなので、昭和レトロ好きな方におすすめの漫画です。

『うちのちいさな女中さん』あらすじ

昭和9年。女性翻訳家の令子のもとにやってきた女中は、若干14歳の野中ハナという少女。

手違いで紹介状を見ていなかった令子さん。最初は驚くもののハナちゃんの熱心な姿を見て、雇い入れることに。

このハナちゃん、女中としては一人前だけど、とにかく無表情。

山梨の田舎からでてきたので、瓦斯(ガス)コンロに驚いたり、令子さんの乳バンド(ブラジャー)にカルチャーショックを受けたりする姿に、令子さんは親しみを覚えます。

どうやら令子さんは、家族を失くして一人暮らしらしく、ハナちゃんがささいなことに驚いたり、生真面目に働く姿に、生活の張り合いがでてきたようです。

一方のハナちゃんも、最初は別の人が来ることになっていたのを、無理やり頼んで令子さんのところへ来たらしい。

そこには、なにか理由があるらしく…。

昭和初期の女中さん

昭和初期の生活描写がすばらしいです。

令子さんの住む日本家屋と洋室が合わさった文化住宅や、都市部で普及していたガスコンロ、上に氷を入れて冷やすタイプの冷蔵庫など、台所まわりも当時の最新設備が揃っています。

着物の仕立て直し

また、ハナちゃんが令子さんからもらった着物を仕立て直すのも、着物が普段着だった時代は一般的に行われていたそうです。

当時の着物は反物を買って仕立ては自分で行いましたので、人からもらう着物はサイズがあわないため、一度ほどいて洗い張りをしてから縫い直します。

現代の私たちから見ると、とても大変な作業のようですが、新しい着物を仕立てているハナちゃんはとても楽しそうです。(無表情ですが)

こうして古い着物を何度も直して着る文化ってとてもすてきだなあと思うのです。

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