『舟を編む 下』辞書編集部の十数年後が描かれます。
西岡が去った辞書編集部に新たなメンバーが加わり、「大渡海」の編纂も大詰めになってきたと思いきや、トラブル続出。どうなる「大渡海」…。

『舟を編む 下』あらすじ
辞書編集部に新たなメンバー、岸辺みどりが加わる。岸辺さんはこれまで、ファッション雑誌を手掛けてきたのに、今度は辞書!
まったくの未分野の仕事に戸惑いを見せるみどりだが、ある時、西岡が残したファイルから、昔まじめがかぐやにあてたラブレターを発見。
難解で空回りする若き日のまじめ言葉に、気が楽になるみどり。
しかし、大渡海の編纂が終盤に差し掛かった頃、【血潮】が抜けていることを発見。さらに辞書編集の要・松本先生が入院。大渡海は無事、完成できるのか…。
「愛」の用例
最初はとまどっていたみどりさんも、言葉の面白さに目覚め、辞書編集部員として成長。「愛」の用例に「異性」と限定されることへの疑問をまじめがさんにぶつけます。
これは前に、西岡くんがまじめさんに残した言葉なんですよね。
その言葉を辞書で引いたひとが、心強く感じるか想像してみろ
この「愛」の定義はこの後、ドラマにも引き継がれる重要なエピソードで、「異性」に限定されない用例に心強く思う人が出てきます。
優しい言の葉
ラストシーン、「大渡海」の完成後のまじめさんの後ろにはたくさんの木の葉が描かれます。
ひとつひとつが言葉を表し、たくさんの言葉たちが人をつなげていく様子に、胸が熱くなりました。

- 原作『舟を編む』三浦しをん
- 映画『舟を編む』主演:松田龍平
- 漫画『舟を編む 上』雲田はるこ
- 漫画『舟を編む 下』雲田はるこ
- ドラマ『舟を編む~私、辞書つくります~』主演:池田エライザ
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