『乙嫁語り3』では、歳の差夫婦アミルとカルルクの物語が一段落。イギリス人学者・スミスが旅立つことで、新たな乙嫁に出会います。
『乙嫁語り3』あらすじ
スミスは居候をしていたエイホン家を去り、新しい土地に向かう途中、夫に先立たれ、義母とふたりで暮らす乙嫁・タラスと出会う。
タラスの家に滞在することになったスミスだが、タラスの行く末を案じている義母は、タラスをスミスの嫁にと懇願するが…。
中央アジアの結婚
今回ちょっと重いテーマです。
この時代の中央アジアでは父親(家長)が絶対権力をもち、女性の権限はありません。嫁ぎ先は父親が決めます。
当然、父親から反対されたりすれば、どんなに好きでも結婚することはできないわけで…。
けれど、いい面があるとするなら、自分に合った嫁入り先を見つけてもらえるところでしょうか。現代のように自分で選んで失敗する…なんてことはないし。
ただ、今回のように、土地や家族の都合のために嫁にやられる場合、時に悲惨な結果になることも。
街での買い食い
歳の差夫婦・アミルさんとカルルクさんは、もう出てこないのかな~と、思っていたら、スミスの危機に意外なところで登場。
そうか、4日もあれば大抵のことは伝わるんだ。馬社会の情報網すごいな…。旅人は貴重な情報をもたらしてくれる存在なので、どこへいっても歓待されるようです。
その他、スミスを待つ間に案内人のアル・アミル・カルルク夫妻・パリヤが市場で買い食いをする回、出てくる料理がみんなおいしそう。
米とパン、両方が食べられていて、焼き飯やうどんなど、私たちにも馴染み深い食材がでてきます。けれど、こうした市場で買い食いができるのは男性だけなんですね。
現代からみると、そのへんはやっぱり女性には窮屈かも。
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