森薫さんが描く中央アジア・コーカサス地方を舞台にした『乙嫁語り1』。20歳の花嫁アミルと、12歳の花婿カルルクの年の差カップルのお話です。
『乙嫁語り1』 あらすじ
8歳も年の離れた夫婦ですが、二人はとっても仲良し。この時代にはこうした年の差夫婦もあったんだとか。
アミルさんは弓が上手で、狩りにいっては食材を調達。ウサギやら鳥やら鹿まで、なんでもさばけるし、この時代の嫁入り条件・刺繍も上手。
完璧なお嫁さんなのですが、けっこう天然なのでいろいろとやらかすアミルさん。
そんなアミルさんを、しっかり者の少年夫・カルルクさんがやさしく見守る。しかし、アミルの実家ではアミルを連れ戻そうと、兄弟たちが婚家へやってきて…。
中央アジアの暮らし
カルルクの家族、じい様、ばあ様、父、母、姉夫婦+4人の子供たち。居候の学者スミスもいて大大所帯。
中央アジアの文化や暮らし、民族衣装や、馬上の狩りの躍動感あふれる描写は見ているだけで遠い異国に旅しているようです。
そして、この地方では末子相続なので、末っ子のカルルクさんが跡取りなんですね。ほかにも遊牧民と定住民の暮らしの違いなども描かれています。
家の柱の彫刻、絨毯、刺繍の施された服など、生活の様子が森薫さんらしい精巧な筆致で描き上げられています。
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