19世紀中央アジアの暮らしと風俗を描いた『乙嫁語り11』。
英国人・スミスは旅を終え友人の待つトルコのアンカラへ到着。するとそこには、以前別れたタラスさんの姿が…!
『乙嫁語り11』あらすじ
アンカラでカメラを手に入れたスミス。記録を残すため、頼りになるガイドのアリさんと、今度はタラスさんを連れ、もときた道を引き返していくことに。
タラスさん側の視点からのお話では、スミスのことを好ましく思っていたこと、義母を安心させるため再婚したこと。
再婚相手がいい人で、ラスさんを助けるため一緒にアンカラに来てくれたことなど、再会するまでが語られます。
19世紀のカメラ
湿板写真と呼ばれる当時のカメラ。
材料も当然高価でしょうし、現像液は劇薬で調合も難しい。当時はガラスに焼き付けるタイプなので、持ち運びも大変。それに被写体は数十秒じっとしてなくてはならないと、とにかく大変です。
そんなスミスが初めて撮影したのがタラスさんなのですよ…!
何度も失敗の後、ようやくタラスさんの姿が浮かんでくるんです。ここは、読んでいるこちらも感動しちゃうのですよ。
スミスのように、当時の人は大変な思いをして記録を遺していったんですね。そして、それが現代の写真にはない「遺したい思い」が詰まっているような気がします。
ポチップ
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