イスラム女子と日本女子の友情、最終章『サトコとナダ4』

アメリカ

サトコとナダ4』では、国も宗教も育った環境も違うけれどルームシェアを通じて親友になりました。

けれどサトコの留学が終わり、2人は別々の道を進むことに…。

著:ユペチカ, 読み手:西森マリー
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この漫画に出会わなければきっと、今でもイスラム教徒に対して多くの偏見を持っていたでしょう。

相手の宗教や風習に納得できないことがあっても、友達になれる」と、サトコは言いました。世界がサトコとナダのように、理解し合えたらいいな、と感じます。

サウジアラビアの婚約

3巻ですったもんだありましたが、ナダとアブダーラさんの婚約が成立。ここで正式に二人は顔を合わせることに。

  1. 親が相手を決める
  2. 婚約(この時点で会えない、写真はOK)
  3. 男兄弟を介して相手との連絡が可能に
  4. シャウファを行う←イマココ!

シャウファ(見る)とは婚約が整った男女が初めて顔を合わせて話すこと。見合い→婚約→結婚ではなく、サウジでは婚約→見合い→結婚なんですね。

シャウファでは友人や家族立ち会いのもと、見合いのように「あとは若いお二人で…」と、ナダとアブダーラさんはここで初めて話をします。

医者になる夢のため、アブダーラさんを待たせることになると思うナダに、アブダーラさんはそんなナダだから結婚したいと。

アブダーラさん、いい人や…。イスラム社会って男尊女卑の印象があったので、アブダーラさんみたいな男性もいるのだなと思うとなんか嬉しいですね。

アブダーラさんは姉のアフレイマさんにも頭が上がらないようなので、イスラム社会、必ずしも男性上位というわけではないのかも。

インシャーアッラー、遠く離れても

そしていよいよ、サトコの留学期間が終りを迎えます。グレイスピリオド(留学終わり後、アメリカに数週間滞在が認められる制度)を利用してサトコとナダはふたり旅に出ます。

ナイアガラの滝ではサトコは国境が歩いて渡れることに感動し、ナダは一生分くらいの水量に感動するなど、育った国によって感動ポイントが違うのも興味深いですね。

ナイアガラの滝では2人で国境越え!ナダは親兄弟が一緒でないとできない国境越えを経験!

そしていよいよお別れの時、ナダはサトコに「インシャーアッラー」という言葉を教えます。意味は「もしも神様が望むなら」未来を語る時に使う言葉です。

また絶対会おう、と近い合ったサトコとナダ。遠く離れても心は通い合っていて、数年後2人は再会するのですが…。
未来の2人の近況はぜひ、コミックスで♪

そして、こんな本も。『サトコとナダ』から考えるイスラム入門 ムスリムの生活・文化・歴史ではユペチカさんがイラストを描き下ろしています。こちらも楽しみ。

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