サウジの結婚事情とは『サトコとナダ3』ユペチカ

アメリカ

サトコとナダ3』ではナダの結婚を中心に物語がすすみます。そのほかにもホームステイやアメリカの教会イベントについても。

本当に、日本にいたら知らないことばかり。この漫画を通じていろんなことを学べます。

著:ユペチカ, 読み手:西森マリー
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描き下ろしはナダがサトコの誕生日をサプライズで祝うお話です。誕生日を祝う習慣がなかったムスリム社会ですが、ナダはサトコを通じて「人を祝う喜び」を感じます。

サウジアラビアの結婚事情

ムスリム社会の結婚は親同士が決めるので、相手のことを全く知らずに結婚するのがほとんどだそう。

けれどもナダの婚約者・アブダーラさんは行動的で自分の婚約者をみにアメリカにやってきます。

慌てたナダの兄ラフマンさんに頼まれ、サトコはアブダーラさんとナダを会わせないように奔走します。

あってみるとアブダーラさんはなかなかいいやつで、ナダに嘘をついてしまったことを後悔します。

また、一方のアブダーラさんも結婚に対して戸惑いや不安があることをサトコは知ります。

多産、家族と宗教が人生であるイスラム教徒の宿命は、男性にもプレッシャーがかかるんですね。奥さん四人もっていいけれど、それには平等に養えるだけの度量と財産を求められますし。

結局すったもんだのあと、アブダーラさんがナダが医者になるまで待つということで一応婚約が成立。

これから遠距離恋愛を育んでいくのか…と思ったら、サウジ社会は婚約者同士でも男女間の連絡禁止!

兄を介してメールのやり取りをはじめるものの、お互いテンパってます…。

アメリカの教会事情

一方、サトコは友人ミラクルの誘いで教会ボランティアに参加することに。異教徒も参加OK。

ライブやクラフト教室など、教会は日本の学校の部活や、こども会の役割を担っているそうです。ミラクルはプロテスタントなので、カトリックよりもオープンなのかもしれません。

それにしてもアメリカの寄付文化は本当にすごいと思う。

企業からはバザー用の食料が提供されて困っている人に配られる。日本では災害時には協力し合いますが、あまり平時での寄付・扶助が浸透していないと感じます。

アメリカでは普段、普通にやってるんですよね。

ちなみに映画『天使にラブソングを』の舞台はカトリック教会。そこへ黒人(プロテスタント)のデロリスがゴスペルソングを歌うのアメリカ人には意外でおもしろかったのかも。

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