書店の試し読みではまってしまった西 炯子さんの『娚(おとこ)の一生』。
30代半ばのキャリアウーマンと50代の大学教授との大人の恋愛を描いた漫画です。
『娚(おとこ)の一生 1』あらすじ
電機メーカー課長のつぐみは30半ば。過去の恋愛に傷つき、長期休暇で田舎の祖母の家を訪れるが、まもなく祖母は鬼籍に。
仕事を在宅勤務に切り替え、そのまま祖母の家に暮らすつぐみの前に、祖母から離れの鍵をもらったという大学教授・海江田が現れる。
海江田に説得されたつぐみは、なりゆきで同居を始めることに。
彼は祖母が以前、講師をしていた大学の学生でずっと祖母に片思いをしていたが、葬儀の時つぐみを見かけて一目ぼれをしたと話す。
海江田からの強引なアプローチ、マイペースで毒舌な態度にふりまわされるつぐみ。
しだいに海江田に心を開いてゆくけれど、彼女の胸にささる過去のトゲは容易には抜けないようで…
イケオジ、ベタ甘の海江田教授
この漫画の何がいいかって、海江田教授のキャラクターにつきると思います。関西弁を話し、メガネに煙草、スーツ+ベストを着こなすセクシーな大人の色気。
冷たく突き放したかと思うと、時々とろけるくらいに甘く、優しい。つぐみをやさしく抱きしめるところがもう、かっこいいったらないい!
「大人の恋愛」の複雑さ、ふみ切れないもどかしさの表現がうまい作品だなとおもいます。
絵もきれいだし、ギャグの要素、田舎の癒しなど、他にも見所があるのがいいですね。
巻末の4コマ漫画もかわいい。
『娚の一生』は、豊川悦司さん、榮倉奈々さん主演で映画化。豊川悦司さんの海江田教授が渋くてエロティックですてきでした。
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