『日本人の知らない日本語3 祝!卒業編』蛇蔵 海野凪子

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日本人の知らない日本語3 祝!卒業編』もいよいよ最終巻。

相変わらず、外国人生徒の素朴な、でもツッコミの激しい質問に対応するなぎこ先生なのでした。

たくさんの国の人々が集まると、様々なお国柄の違いがわかって面白いですね。
クリスマスひとつとっても、サンタクロースの名前や衣装の色、お孫さんをつれていたりと多種多様。

著:蛇蔵&海野 凪子
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外国人にわかりやすい日本語

普段あまり意識しませんが、外国人にわかりやすい日本語、伝わりやすい日本語ってあるんですね。
生徒さんが救急車で運ばれた時、お医者さんの日本語は通じなかったのに、先生の日本語は通じていた。それは、生徒が「わかる」言葉で話したから。

音読漢字などは伝わりにくいので「腹痛→お腹が痛い」と言い換えると伝わりやすいらしい。
こうしてみると、日本語って曖昧な言い回しが多くてわかりにくいよね。

表記いろいろ

手紙や作文でも、お国柄がでてくる授業です。宛名に「先生様」って書く韓国、句読点をマスの真ん中に書く台湾。各国いろいろな違いがあるんですね~。

でも「お館様」は様つけるのかな…?

役割語の謎

アニメの博士が使う「~じゃ」など、漫画・アニメのキャラでよく使われる「役割語」について。
実際に日本人で話している人はいないのに、なぜ言い回しだけが残ったのか。

もともと「~じゃ」というのは江戸時代、関西方面の言葉で古臭い言い回しのイメージとなったのを、戯作者や漫画家がキャラを強調するために使ってきたのだとか。

「~アル」という中国人の話す日本語のイメージはもともと伝わればいい簡単な日本語として、明治期の日本で中国人に限らず外国人につかわれてきたもの。

これもキャラが立ちやすいから漫画やアニメなどの中で残ってきたのでしょうね。

そんな個性的な生徒たちたちは今回で卒業!個性的な面々に会えなくなるのは寂しいですが、なんだか新しい出会いもありそうな感じで終わっているので、続編が期待できます。

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