日本語教師の凪子先生が生徒たちの奇想天外な質問に遭遇する、『日本人の知らない日本語』は外国人から見た日本語の不可思議さをコミカルに描いた漫画です。
外国人が学ぶ日本語は、日本人も知らないような言葉の由来や、敬語の使い方なども紹介されていて勉強になります。
日本人も知らない日本語
たとえば「がんばってください」は目上の人につかっちゃいけないのだそう。その場合は「お疲れのでませんように」というのが望ましいのだとぁ。
…そんな日本語、この国に何十年も住んでいるけど一回も聞いたことないぞ。他にも現代の日本人が知らないような日本語がいろいろ登場します。
日本人も知らない言葉の意味
そのほか、やや見下した感のある言葉「オイコラ」は、明治期薩摩出身の警察官が方言として使っていたから。
明治維新後、警察など主要なポジションを薩長の人間が担っていました。地元民としては「よそから来てえらそう」という思いがあったのかもしれません。
それがネガティブな言葉として広まったのだとか。意味は「ちょっと君」くらいのニュアンスだったそうです。
そのほか、任侠映画ファンのマダム・マリーさんが行っていた花札の「あのよろし」の「の」みたいな字は「か」の古いひらがなだったというのも初めて知りました。
個性的な外国人の生徒たち
それにしても、外国人生徒たちはみんな個性的で面白い。
武士にあこがれて留学してきたスウェーデン人の女の子。彼女は来日前、友人たちに「武士に刀で切られるから」という理由で留学を止められたのだとか。
インターネットが普及した昨今でも、日本は欧米などからはまだまだ未知の国なんですねえ。
『日本人の知らない日本語』は、仲里依紗さん主演で過去にドラマ化もされています。
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