人間道よりも充実した餓鬼道スローライフ『丁寧な暮らしをする餓鬼』も最終巻。今回はいよいよ餓鬼(ガッキー)の正体、前世の姿が描かれます。
餓鬼のスローライフと、カレー坊主こと吉田僧侶が仏教による餓鬼の解説もなさっています。

餓鬼のおともだち
第一巻から登場している餓鬼の友人・牛鬼。現在はフリーランスで活躍する牛鬼ですが、以前はブラック企業でパワハラにあっていました。
それを偶然見ていて、助けたのが餓鬼だったんです。
お釈迦様の言葉には「善き友 善き仲間を得ることは、聖なる修行のすべてである」という一説があります。
餓鬼はまさに牛鬼の「善き友」であり、見返りを求めない行動はまさに仏教の教えそのもの。
最近では、なまはげやボゼといった地方神とも仲良くなる餓鬼。オンライン飲み会をしたり、お泊まり会をしたりと楽しそう。
だけど、こんなに丁寧でやさしいのに、つい誘惑に負けてしまなかなか解脱できない餓鬼なのでした…。
餓鬼の前世(ネタバレ)
前世の餓鬼は平安時代、貴族の子息・田鶴を教える博士でした。博士は歌会の賞品である香壺を集めていました。
しかしある時、教え子の田鶴の和歌が選ばれ嫉妬から壺を奪ってしまいます。
そんな姿を閻魔様に咎められ、そこから、餓鬼の暮らしが始まりました。
己の中にある餓鬼の心と向き合い、丁寧な暮らしを身に着けていった餓鬼ですが、解脱しそうになった時、さらなる試練として目の前にインターネットが…。
それでも、日々、丁寧にな暮らしをする餓鬼は、そのままでも楽しそうです。
日々の暮らしで承認欲求に悩んだり、ストレスや不安を感じたら、「丁寧な暮らしをする餓鬼」を読むことをおすすめします。
ガッキーの不器用でやさしい生き方から癒やしと生きるヒントをもらえます。
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