『本なら売るほど2』は、小さな古本屋「十月堂」を訪れる客と店主の物語。本読みたちから絶賛される古本漫画です。

『本なら売るほど2』あらすじ
店主がはじめて店を訪れた客から「読まなきゃ死ねない」くらい、面白い本を教えてほしいと言われ…。
- 鷹の目を持つ男…価値ある古本漫画を探し出す目利き客と店主の交流(クシー君の夜の散歩)
- 生ける人々の輪舞曲…本は時に、生きる意味になる(ガダラの豚)
- 本の海の漂流者…膨大な本の海を渡る本屋という舟(諸橋大漢和辞典)
- 丘の上ホテル…レトロなホテルで乱歩の世界を堪能(一九三四年冬-乱歩)
- 雲隠れ…束見本を質草にする老人の話
読まなきゃ死ねない本
『生ける人々の輪舞曲』では、ら「読まなきゃ死ねない」くらい、面白い本を教えてほしいという客に、店主が中島らもの『ガダラの豚』を勧めます。
実はその客はガン患者で、手術が終わる日まで最終巻を店に預けていきます。案の定、彼女は続き読みたさに手術後、を訪れるのです。
この、「続きを読まなきゃ死ねない」って思い、ほんとそうだなと。私は阿部智里さんの八咫烏シリーズを愛読していますが、最終巻を読むまではなんとしても死ねない…!と思います。
本は希望になるんですよね。
鞄の中に買った本がある。帰ったらこれを読もう。飲み物は何にしようか。(中略)
ただそれだけで世界は少し輝いてみえる

以前は、古本屋の主力商品だった辞典。しかし今では手軽にネットで調べられるため、古本屋では売れません。
でも、買取希望はあとを絶たないんですよね。『ブンブン堂のグレちゃん』の時代はネットがなかったのでまだ辞典は売れています。

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