森薫さんのメイド漫画の原点『シャーリー2』は、13歳のメイド、シャーリーと、女主人のベネットさんの日常を描いた漫画です。
『シャーリー2』あらすじ
シャーリーは若いけれど優秀なメイド。家事全般をひとりでこなし、カフェ店主として忙しいベネットさんのいい片腕に。
そして、今回もシャーリーが可愛らしい。時々失敗して泣きべそをかいたり、ベネットさんのハイヒールをこっそり履いてねんざをしたりと、少女らしい一面も。
雇い主のベネットさんはといえば、家ではけっこう天然でシャーリーのお給料を支払い忘れるほどのうっかりさん。
しかし、カフェでの働きぶりはなかなかのもので、財布を届けにきたシャーリーも驚くほど。
そんなベネットさんもくすぶり続けた過去の恋に決着をつけるときがきて、シャーリーはそれを心配しつつ見守っていて…。
シャーリー当時のイギリス
『シャーリー』の舞台は森薫さんのメイド漫画『エマ』よりもやや時代が下がったエドワード朝。この頃はちょうど機械産業が発達してきた時期です。
また、この頃にはメイド以外に女性の職業もいろいろあったようで、シャーリーのような小さなメイドは珍しかったそう。
長編連載の合間に短編として描かれているので、なかなか単行本化しないのが残念ですが、定期的に森薫さんのメイド漫画が読めるなはうれしいです。
森薫作品感想
- 『乙嫁語り』…中央アジア・シルクロードの花嫁
- 『シャーリー』…13歳のメイドと女主人の日常
- 『エマ(外伝)』…8~10巻の感想。結婚式やメイドの休日など
- 『エマヴィクトリアンガイド』…エマの副読本。19世紀英国の生活をイラストと文章で解説
- 『森薫拾遺集』…バニーにメイドにメガネっ子。森薫の軌跡がこの一冊に
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