海野つなみ初期作品を集めた短編集『tsunamix ツナミックス2』。初期の王道の恋愛漫画から、大学生のちょっと面倒くさい恋愛など。
王道の中にも独特の世界観やコミカル表現があるのが海野つなみ作品の魅力です。
少年人魚
先生に片思いする女子高生。けれども先生は彼女の母親である小説家に恋をしてしまう。
少女が先生に恋をする過程が丁寧に描かれています。タイトルの『少年人魚』は彼女の母親が書いた小説のこと。
少年人魚と人間の少女との、切なくエロティックで不思議なお話です。『回転銀河4』の
方には『少年人魚』の続編が掲載されています。
2番目に好きなひと
「付き合ってくれ」と告白してくれた鷲塚くん。しかし彼は梢にとって、「2番目に好きなひと」だった。
1番目の彼・高瀬くんはあこがれるだけの存在で声も聞いたことがない。でも、鷲塚くんのことも結構いいと思っていた。
思い悩んだ末、今の気持ちを素直に伝えてしまう梢。それでもがんばると言ってくれた鷲塚。しだいに鷲塚に魅かれていく梢。
このままうまくいくかと思いきや、今度は鷲塚君が2番目の状態に我慢できなくなり、ケンカをしてしまう。
思わず「黙ってつきあっちゃえばいいのに…」と思ってしまいました。
素直すぎる梢と、お茶らけながらも真剣な鷲塚くんの関係に、読んでるこっちもヤキモキしてしまいます。
梢ちゃんが鷲塚君を好きな理由のひとつが「ちょっとしたボケにもちゃんとツッコんでくれること」なんですって。そんな、きわめて関西的な理由が面白かったです。
海野つなみ作品感想
- 『クロエマ』…お嬢様と貧困女子が人間関係の闇を暴く
- 『お見合い探偵 帷子ノ辻 椥』…名家のお嬢様がお見合い相手の問題を(勝手に)解決
- 『スプートニク』…他人同士のつながりや仕事、社会風刺をまじえながらコミカルに
- 『Travel journal』…編集者のたまちゃんと書店員ヒナの旅する漫画
- 『豚飼い王子と100回のキス』…童話をベースにした切なくて官能的な漫画
- 『くまえもん』…くまのぬいぐるみと社会問題を
- 『小煌女』…美しく切ない、未来のおとぎ話
- 『後宮』…古典をベースにした鎌倉時代の宮中エロス愛憎絵巻
- 『回転銀河』…今恋をしている人も、かつて恋をしていた人にも
- 『デイジー・ラック』…30歳幼なじみ四人の恋模様
- 『tsunamix(ツナミックス)』…初期短編集。リフォームとかホラーとか
- 『tsunamix2(ツナミックス)』…初期短編集2。王道少女漫画の中に見える海野つなみワールドが魅力
- 『キスの事情』…キスにまつわる医務にバス
- 『彼はカリスマ』…初期のオラオラ系男子王道少女漫画


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